音楽と私

2018年04月13日

こんばんは。金 愛利です。


もう数十年も前の話ですが、未だに鮮明に記憶に残っている宿題があります。

大学院入学後初めての宿題は、「私の音楽史」でした。

音楽がどのように私の人生を変えたのかを時系列にそって書いてくるレポートです。

今日はその中の一つを紹介しようと思います。

私は在日韓国人2.5世です。家庭の方針でずっと本名で学校に通っていたのですが、本名で通っている同世代の友達は皆無で、小・中・高校時代において常に「みんなと同じでない」存在でした。

当然のことながら同級生からは「からかいの的」になり、自分の出生を恨んだことは数知れず・・・・。自分で努力したってどうすることもできない「同じでない」状態にがんじがらめになって、本名でバレバレなのに、韓国人であることを隠すという訳の分からない行動を取っていました(笑)

そんな中、私が所属している教会で全国規模であつまる青年キャンプがあり参加しました。そこで参加した青年たちが韓国の民族音楽である「サムルノリ」を皆で体験したのです。

サムルノリとは韓国の民族音楽で、4つの異なった打楽器を使った演奏です。それぞれ違うリズムを刻んで合奏します。リズムはどんどん展開されて、ダイナミックになっていくのです。

私にとっては初めての経験だったのですが、魂から揺さぶられる感動がそこにあり、鳥肌が立ちました。今まで聞いたことがなかった音楽だったのに、それぞれが奏でるリズムに魂が踊り、その場にいた人たちの共有感、連帯感にただただ感動したのです。

それから、徐々に自分の民族に対して受け入れることができ、自分の出生を肯定的にとらえることができました。


ずーーーーーっと恨んでいた自分の生い立ちが、自分のルーツである民族音楽によって肯定的にとらえることができた瞬間です。

自分の経験から、音楽は人の魂を動かす力があると確信しています。

音楽によって変わろうとする勇気を与えられ、そして自分自身を受け入れることができた一つのエピソードでした(^^♪

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