またいつか・・・
2018年04月18日
こんにちは。金 愛利です。
早朝に訃報が届き、びっくりして目が覚めました。
NY留学時代、私のスーパーバイザーの先生です。まだ旅立つには若い60代。
1年間、インターン生として何十時間という訓練を受けるのですが、私はあえて厳しい先生の元につきました。彼女は分析的音楽療法をされており、私はアメリカにいる間に学べるものは学びたいという意欲に燃えていたのです。
しかし、日本と違って手取り足取り教えてもらえるのではなく、かわいい子には旅をさせろです。背中を押して崖から落とす(笑)的な感じです。クライアントに音楽療法をやってみないかという交渉から自分で行ってきなさいと突き放されました(汗)全てのセッションは一人で行い、週に一度先生に報告します。
よくわからないんです・・・と相談に行くと、あーだこーだと教えてくれるのではなく、「では、あなたが何を感じているのか、一緒に体験しましょう」と先生との即興が始まるのです。そして、何を感じ、何を体験し、それが私にとって何を意味するのかをとことん考えさせてくれました。甘えはありません。1年後セラピストとして働き始めるために、みっちりしごかれました。
おかげでげっそり痩せました(笑)
彼女の瞳の奥は、厳しさとやさしさがありました。そして、学生指導に情熱を注いでくれたのです。私は、そんな彼女に1年間訓練を受けて、大変だったけど恵まれた最高の時間をもらったのです。
今朝は仕事があったのでバタバタと出かけたのですが、帰りの車の中でこみ上げてきて涙が。。。。
またいつかNYに行ったら会いたいなと思っていたのに、「またいつか」なんて何が起こるかわからないですね。今、この瞬間悔いのないように活きていきたい。
先生、ありがとうございました。先生みたいなセラピストになりたいです。